2023年、もの書きを始めようと思った。

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私の夢、と言ったらおおげさだけど、私が描く、未来の「なっていたい自分」は

毎日鼻歌をフンフンとうたいながらご機嫌に暮らしているおばあちゃん、である。

未来のわたしも、特別贅沢はしていないし、特別刺激的な毎日を送ってもいない。

今とさして変わらないけれど、少しだけ今よりも幸せを感じていたり、自分のことを好きだったり、すてきだなと思うことが多かったりしている。

めちゃくちゃ大躍進じゃなくてもいいが、ほんの少し今より良くなっていたい。

それがわたしの描く、未来の「理想のわたし」である。

平凡な毎日のなかには、きのうより「ほんの少しだけ」今日がよくなるような、

今日より「ほんの少しだけ」明日の自分が素敵になるような小さなエッセンスが散らばっていて

そんな小さなことをひとつひとつ愛して生きていきたいのだ。

平凡な人間の平凡な毎日は、些細なできごとの繰り返しにすぎない。

そんな愛すべき毎日のことをずっと忘れないためにも、

自分の思いを自分の文章で綴っていく場所があったらいいな、とずっとずっと思っていた。

収益のためでもない、世の中に何かを発信して認められたいわけでもない。

ブログで最も収益が上がらないと言われる、「雑記ブログ」というもの(わたしが書きたいことを、書きたいように書く。人からの評価を気にせず、日々思ったことを人生の記録として書くブログ)が、

おそらく自分が書きたいものなんだろう。

結婚して娘が生まれてから、Instagramで絵日記を描いて公開してみたら

あれよあれよとフォロワーが2万人にもなり、

Amebaから公式トップブロガーとして執筆しないかとお誘いをいただいた。

最初の頃は、書くことが楽しくて少々調子に乗って書いていた。

Amebaでの公式ブログも、Instagramでの絵日記も。

しかし、娘が1歳、2歳と成長するにつれ

わたしが絵日記を描き始めた当初はほとんどいなかった、

「Instagram上で育児絵日記を描く人たち」がどんどん増え、

フォロワー数が10万人、20万人を超える人たち、

本まで出版する人たちがあの人に続け、さらに続け、と出てきた(ように思えた)。

当時アナログのペンで日記帳に手描きでイラストを描き、それをスマホで撮影してInstagramに投稿していた自分は、

iPadでデジタルな絵を描いたり、手の込んだ漫画を描いている人には敵わない、という気がしていた。

今思えば、適ってどうする、という話である。

そしていつしか、どうやったらフォロワーが増えるのかとか、たくさんコメントをもらえるのかということを気にしながら書いている(描いている)自分にも気がつき

ついでに、書いたものについて批判的なコメントがつくと深く落ち込んだりもした。

そしてようやく気付く。

いったい自分はなんのために書いているのか。

人に何か言われていちいち落ち込むくらいなら、何も書かなければよい。

ただ思っていれば、胸の中に秘めておけばよいのだ。

何もインターネットを使って全世界に発信する必要もないのだ。

それでもわたしが文章を書きたい理由。

結論はいたってシンプルで、それは、「自己満」以外の何者でもないのだ。

昔から、誰のためでもなく「書く」ことが好きだった。

(描くこともわりと好きな子どもだった)

だからといって小説家になれるほど物語の構想ができるわけでもなく、

ライターとして生計を立てようとするほどの度胸もない。

ただ、自分の脳内を整理し、文字にして

「誰も読まないだろうけど、誰かに読まれるかもしれない」世界に公開する。

読んだ誰かがが、誰かひとりでも「クスッ」と笑ってくれたり、わたしの文章を読むために何秒か何分かを使ってくれる。

それだけで十分なはずだったのだ。

そこで、書くためのフィールドを自分で用意しようと、このブログを立ち上げてみた。

2023年、キリもよい。

うんうん。

花屋さんやケーキ屋さんにとっての「自分のお店」、歌手や俳優にとっての「舞台」であるように

わたしが書くための場所、それがこのブログなのだ、そうなのだ。

自分しか見ない日記帳に書き留めるのではなく、一応は世界に発信するのだから

ひとつだけここに、雑記を書くにあたってのルールを設けようと思う。

自分を悲しませるような文章、誰かを傷つけるような文章は書かない。

わたしがそんな文章は読みたくないからだ。

わたしが、そして読んでくれた誰かの明日が

「今日よりも、少し良い」ものになるようなことを考えながら書いていく。

ほっといたらそのまま忘れてしまいそうな小さなできごとの、ひとつひとつを愛し

「今日より明日の自分が、少し良い」を目指して、願って。

今日より明日は、少し良い。

店主 あいぽん

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