突然なんだけどさ・・・
読者のみなさんは、毎朝起きる時間が決まっているのだろうか?
ここ最近のわたしは、「毎朝6時に娘と一緒に起きる」という設定がすっかり定着していた。
娘と一緒に(むしろ協力して)「眠いけど起きよう!」と布団から這うように出て(おかん一人の力で起きなはれよ)、娘と一緒に朝食を食べる・・・それが毎朝のルーティン。
まあ朝食といっても、そんな手の込んだもんじゃないで・・・?
ごはんときのう晩の残りの味噌汁じゃで?(「そんな」どころか1mmも込んでない)
(息子は無理に起こすと超絶機嫌が悪いので、本当のタイムリミットが来るまでそっとしておく)
この毎朝の朝食タイムは、いつも2人の仲を息子に邪魔されることが多い娘とわたしの唯一の2人時間といってもいい。
娘とふたりで食べている途中で二階から息子の泣き声が聞こえてきたときは、ふたりで「チッ」と舌打ちするし。
「6時」という起床時間は、ワーキングマザー(かっこよく言うてみた)にとってはいたってふつうの、特別早起きでも寝坊ということでもないような時間に思えるけど
家を出るタイムリミットの7時45分までの、1時間45分の間にこなすべきタスクは、なかなかに盛りだくさんなのである。
- 自分も朝食を食べ、子供たち2人にも朝食を食べさせる
- 自分と夫の弁当をつくる
- 自分の身支度をしながら子供の身支度をヘルプする
- 娘が登校班の集合時間に間に合うよう見届ける
- できることならキッチンを片付ける(ほぼ希望のみ)
- 夫の食事(勤務時間がいろいろなので、その日の勤務にあわせたもの)をつくる
もう家を出る直前のころには、リミットが迫ってるもんだから
わたしの思うように行動してくれない息子にめっちゃイライラして、つい朝から気分悪く叱ってしまうこともしばしばなのである。
そこで!!
もっと朝の時間に余裕を持たせたくて「たった30分だけ」起床時間を早めてみることにしてみた。
ということは、毎朝の起床時間を6時から5時半にするってこと。
布団が気持ちよくて、起きるのが誠につらい季節ではあるけど・・・
「ちょっと変えてみたら」どれだけ変わるのかが知りたくてまずは1日、起きれんかったらやめたらええわ、とlightな気持ちでやってみた。
あんまり気負わずね。
もし、30分早起きした日の自分の方が好きだなと思ったらその次の日もやってみよう。
やっぱり30分早起きした日の自分っていいなと思ったら、やがて30分早く起きることがすっかり定着して
「わたしは毎朝5時半に起きているの」と言うようになるのかも。(=5時半に起きてる民へ移住)
30分早起きしたところで得るものが特になければ、すぐさまやめたっていい。
そして始める前に思った。
毎朝6時に起きていたころも、それはそれは毎朝起きるのがつらくて(こう見えてめっちゃ低血圧)、
娘と力を合わせて「ふんっ!」と起きなければどうしようもないほどに眠かった。
6時に起きようが5時半に起きようが、わたしは等しくつらいのでは?そこで30分長く寝たからってスッキリ起きれるわけじゃないし。
だったら30分早く起きた方が30分得するんじゃね?
そうして迎えた5時半起きの記念すべき初日!
めちゃくちゃ重たいまぶたを「エイヤッ」と開けて、「起きるって決めたんだ」という強い意志で布団から出る。
うーん、等しくとは言ったものの、6時に起きるよりやっぱり眠い気もする・・・
もちろん外は真っ暗。(真冬にスタートしたから)
でも、2階の寝室から1階のリビングに降りた時につらくないように、ちゃんとエアコンのタイマーを「5時」にセットして寝たので
1階がしっかりあたたまっていて、ウェルカムな感じに。
ありがとう、わたしよりさらに30分早起きしてくれたエアコンよ。
タイマー機能のある時代に生まれたことに万歳。
ひとまずは「今日から新たに発生した」5時半から6時までの30分で、いつも後回しになる自分の身支度を整えきることにしてみた。
今日から手に入れた「時間」!!
今まで持っていなかったNEWアイテム、「朝の30分」!!
メイクして、着替えて、念入りにヘアセットもしたりして。(やばい、髪型だけは長澤まさみや)
どうせマスクをしたら見えないし、マスクをする前にコーヒーを飲んで落ちてしまいそうだが口紅まで塗ってみた。
仕事の日などなんだっていいと思う洋服も、着てみた後で鏡の前に立ってみたりして、いい感じだなと納得したりした。
そうして6時になってから娘を起こし、そこからはいつもの時間が流れていくわけだけど
なんとも不思議なことに、30分早く起きただけなのに1時間くらい早く起きたかのような余裕が生まれていたのだ。
きのうまでの起床時間、6時の段階で
今日のわたしは、メイクも髪型も着替えも完璧に終わっている無敵のわたしなのである。
お弁当を作る時間、
息子の相手をする時間、
朝のタスクすべてに余裕が生まれて
いつも家を出る時にはお祭り騒ぎのような状態だったキッチンも、きれいに片付けてから出ることができた。なんということだ。
時間の余裕が生まれたことももちろん良かったのだけど(もちろん、そのために30分早起きしたわけだけど)
一番の副産物は、時間の余裕が生まれたことによりわたし自身の気持ちに余裕が生まれたこと。
遅刻しそう!というイライラがないから、
息子がいつもと同じくワガママなことに変わりはないが、幾分か穏やかなお母さんでいられる。
わたしが笑っていれば、息子もいつもよりワガママを言わないような気もしてくる。
いつもよりお弁当のいろどりまで良くなって、調子に乗って毎日のお弁当を写真に撮るようになったりして。(※わずか6日で記録が止まっているわたしのnewアカウントはこちら)
「余裕のない朝に、夫の食事に何を用意しておくか問題」についても、毎朝悩んでいたのだが
「あ~何もない、時間もない、チャーハンでいいか」みたいな思考から
「時間に余裕があるからもう一品足してあげようか」のような、前向き思考に。
調子のよい日は、朝から唐揚げを揚げる日まで出てくる始末である。
そして、わたしが家を出たあと、美味しい美味しいとそれを食べてくれるであろう夫の顔を想像して朝から少し幸せな気分にもなり、
きちんと正しく「食べてくれる人を思いながら作る」という忘れかけていた基本まで、たった30分の早起きが思い出させてくれたのだからびっくりだ。
そんなこんなで、5時半起き生活はもうすぐ2ヶ月を迎えようとしているが
だんだんと「エイヤッ」と起きることにも慣れてきて、毎朝得した気分で過ごしている。
起きるのがつらくなくなってきたのは、その先に「なんだかいい感じの自分」があることを知っているから、に他ならない。
こうしてわたしは、「自分ひとりだけの時間」を30分手に入れたわけだが・・・
朝食だけは娘が起きてくる6時まで待っていて、
ふたりで「いただきます」することは変えないつもりでいる。
今日のお話はここらへんで。