季節ごとにどのくらい防寒対策したら安心なのか分からない…
夏キャンプ以外は夜の冷え込みが心配だよね!
予想最低気温ごとに服装例をまとめてみたよ◎
- 夏、春秋、冬など季節ごと・最低気温ごとの服装の目安
- 寒い季節の服装選びのポイント
- 服装以外で気を付けるべきキャンプ道具の注意点
- 気温別の装備例
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\ ファミキャンの極意!/
季節ごと・最低気温ごとの服装・暖房器具の目安
一般的に「夏キャンプは初心者向け」「秋冬キャンプは中級者以上向け」なんて言われますが、夏とか秋とか、ざっくりすぎて「秋っていったい何度くらい?」「ストーブは何度くらいから必要?」という具体的な情報が少ないですよね。
実は初心者に一番おススメな時期は、初秋のキャンプ!
ポイントは、「最高気温」ではなく「最低気温」に注目すること。
ここから「最低気温」を基準に、各シーズンの服装の目安や装備について詳しくご紹介します。
最低気温25度以上(真夏)
日中は35度以上など猛暑の日もあり、夜は熱帯夜。
蚊やアブなどの刺す系の虫が多く、設営中は汗だく。
子供の夏休みも相まってキャンプ場は混んでおり、ハイシーズンといえるでしょう。(中には利用料がハイシーズン設定になっているところも)
キャンプ中級者~上級者は場所や時期を変えるなどして真夏を避ける傾向にありますが、寒さの心配をしなくて良い分、初心者ほど真夏にデビューする傾向にあります。
岡山県岡山市 8月の平均 | 2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 |
---|---|---|---|---|---|
最高気温 | 34.7℃ | 32.8℃ | 35.6℃ | 31.7℃ | 33.9℃ |
最低気温 | 25.0℃ | 24.8℃ | 25.6℃ | 24.1℃ | 25.0℃ |
服装は半袖、真夏の恰好でOK!ただし注意点が2つ
基本的に真夏の恰好で問題ありません。
日射しが強い時期なので帽子も必須ですね。
Tシャツなど、着替えやすくかさ張らない恰好がおススメです。
注意点は下記2つです。
①虫除け対策を万全にしよう!
いくら暑いといっても、半ズボンに裸足…なんて恰好は危険。
蚊やブヨなどは低い場所を飛んでいることが多く、足首周りはかなり狙われやすい場所です。
いくら暑くてもできるだけ長ズボン+ソックスで自衛し、その他の虫除け対策もしっかりしておくべき季節です。
②暑いとはいっても、念のため長袖の羽織を持参しよう
日中の気温が30℃越えでも、山間部の夜はぐっと涼しくなります。
例えば平地で最低気温が25℃の場合でも、標高500mのキャンプ場では平地よりも約3℃低く22℃になります。
「使わなかったね」で済むのは結果オーライ、念のため羽織るものがあると安心です。
テントはオールメッシュにできるモデルで風通しよくしよう
世の中たくさんのテントが販売されていますが、寝室部分がオールメッシュになるものを選びましょう。
夜はだいぶ涼しく快適ですが、それは風を感じられる外の話。
テントがメッシュにならないと風が通らず寝苦しく感じる気温です。
就寝時の寝袋(シュラフ)は不要!タオルケットで十分
最低気温が25℃程度なら、荷物になるシュラフは置いて行っても問題ありません。
タオルケットをかけるくらいで快適に眠れるでしょう。
\我が家はペンドルトンのブランケットを愛用/
- 行ける範囲で北部、高地(標高がある)のキャンプ場を選びましょう。標高100mごとに気温0.6℃下がるので平地と比べるとかなり快適になります。
- 日中は汗だくになるので、着替えは多めに持参しましょう。(特に子供の分)
- 選択肢があるなら、シャワーやお風呂があるキャンプ場だとより快適!
最低気温25度以上のキャンプ/持参物
- 半袖など真夏の服装
- 帽子
- 念のため長袖の羽織もの
- オールメッシュになるテント
- タープ
- タオルケット(寝袋不要)
- 虫除けスプレー
- 蚊取り線香
- サーキュレーター(あれば)
最低気温20度~25度未満(6月、9月頃の高地)
依然として虫は多いものの、夜になれば半袖~長袖Tシャツでちょうど良い気温になり、ぐっと過ごしやすくなるでしょう。
昼間は30度を超える日もあるので、プール遊びや川遊びを楽しむことができる気温です。
昼間の恰好は真夏と同じで大丈夫!ただし夜に備えて長袖は必須
基本的には真夏と同じような恰好で問題ありませんが、夜の冷え込みが予想以上のこともあるので、長袖の上着は必ず持参するようにしましょう。
脱ぎ着しやすいパーカータイプだと便利です。
少し涼しくなった夕方くらいから蚊やブヨが活発になりますから、引き続き虫除け対策を万全に!
最低気温20度~25度未満のキャンプ/持参物
- 半袖など真夏の服装
- 長袖の羽織もの
- オールメッシュになるテント
- タープ
- タオルケット(寝袋不要)
- 虫除けスプレー
- 蚊取り線香
- サーキュレーター(あれば)
最低気温15度~20度未満(5月中旬~梅雨入り前、シルバーウィーク前後~10月上旬)
徐々に虫が少なくなってきて、日中の最高気温も25度前後で過ごしやすく、キャンプ初心者におすすめの季節です。
夜の冷え込みも服装で防寒対策をすれば十分で、暖房器具や電化製品などの特別なギアは要りません。
服装では昼夜の寒暖差に注意!
日中は長袖Tシャツ1枚くらいがちょうどよいですが、夜はパーカー類に+してもう少し厚手の上着があると安心です。
インナーダウンベストなど、かさばらず防寒対策できるものも便利。
夜露との戦いが始まる季節!
昼夜の寒暖差が大きいので、この気温の時期は夜露がかなり激しいです。
夜の間、外にギアを出しっぱなしにしていると朝起きた時にはびっちょびちょ!笑
就寝前には、椅子など濡れてしまっては困る!というものをすべてタープの下、テントの前室部分に避難させておきましょう。
テントやタープをしっかり乾かして帰るのが鉄則
初めての秋キャンプでは、想像以上の夜露にびっくりするでしょう。
朝起きたら、テントやタープは水滴だらけです。
これを乾かさずに撤収してしまうと、カビの元!かといって、夏キャンプのように「朝起きたらもう日射しがすごい」なんてこともないので、乾くまでに時間がかかります。
家でもう一度広げて乾かすのなんて面倒…!でも撤収時間までに乾かなかったらどうしたらいいの?
確実に乾かして帰れるように、チェックアウト時間が遅いキャンプ場を選ぶといいよ!
我が家はチェックアウト時間が遅いキャンプ場を選ぶか、またはレイトチェックアウトやデイキャンプ代を追加するなどして確実にキャンプ場で乾かして撤収するようにしています。
まだ暖房器具がなくても快適に過ごせる季節!
夜はいっきに冷え込むようになりますが、スウェット等の長袖、上着があれば大丈夫。
就寝時は特別な器具は要らず、テントはしめきり(メッシュだと寒いです)、長袖長ズボンにシュラフで快適に寝られるでしょう。
暖房器具が不要で寒さの心配をそこまでせずに済む、まさにキャンプのベストシーズンです!
最低気温15度~20度未満のキャンプ/持参物
- 長袖Tシャツをベースとした日中の服装
- パーカー等厚手の長袖
- インナーダウンベスト
- 寝袋(3シーズン用でOK)
- 大きめのタープまたは2ルームテント(夜露対策)
- 虫除けスプレー(念のため)
- 蚊取り線香(念のため)
- タオル多めに(夜露対策)
最低気温10度~15度未満(春ならGW頃、秋なら10月下旬~11月中旬)
低地と高地では気温がまったく異なりますが、低地ならゴールデンウィーク頃、高地ならシルバーウィーク頃には最低気温10℃以上15℃未満となります。
また、この季節は日によって気温がかなり異なるのが特徴です。
昼間汗をかくほどの陽気の日もあれば、昼間もさほど気温が上がらず「昼も夜も寒い」なんて日もあるので、調節しやすい服装が重要。
快適に過ごしたければ暖房器具を何か検討したい季節ですが、暖房器具なしでチャレンジできるギリギリの季節ともいえます。
日没後に備えてフリース等の厚手の上着を用意!寒がりさんはヒートテックを
日中は長袖の服(いわゆる秋服の恰好)で快適に過ごせますが、朝晩は急激に冷え込みます。
基本はレイヤードスタイル(重ね着)で、寒いなと感じるごとに1枚増やす感覚で着ていきます。
フリース素材の上着は軽くて動きやすく、着心地も良いので就寝時にもおすすめ。
就寝時は毛布があると安心
電源サイト+電気毛布など、何かしら就寝時に暖房がある場合はシュラフのみでも十分ですが、暖房器具なしの場合には毛布もあると安心です。
なんだかんだ、実家にあるみたいな毛布はめっちゃあったかいです(笑)
もちろんテントはしめきり、長袖長ズボン+シュラフ+毛布で寝ます。
夜だけでもヒートテックを着ておくと暖かく眠れます。
最低気温10度~15度未満のキャンプ/持参物
- 通常の秋服
- ヒートテックを動員
- フリースの上着などしっかり防寒できるもの
- 大きめのタープまたは2ルームテント(夜露対策)
- 寝袋
- 寝袋が3シーズン用の場合は毛布もあれば安心
- 電気毛布があれば毛布不要
最低気温5度~10度(3月・4月中旬ごろまで、11月頃下旬~)
最低気温が10℃を下回るとキャンプ場から虫がほとんどいなくなり、我が家的にはキャンプのベストシーズンです。
ホッカイロや湯たんぽだけでなく、何かしらの暖房器具がなければ寒くて眠れない可能性が大。
日中は石油ストーブが快適ですが就寝時は安全面から使わない方が賢明なので、電源サイトを利用して電気毛布を使えば夜も快適に眠れます。
日中からフリースなど防寒できる恰好で、夜はダウンなどでしっかり防寒を!
日中は日射しがあればポカポカ過ごしやすい日もありますが、とにかく夜は普通に寒いです(笑)
最低気温10度を下回ることを1つの基準に、防寒着の最高峰、ダウンを持参しましょう!
日中との寒暖差もありますので、引き続きレイヤードスタイル(重ね着)で対応するのが◎
キャンプ場は平地を選ぶと安心
高地のキャンプ場は雪が降り始めたり、まだ残っていたりする季節。
標高があるぶん気温も下がるので、できるだけ低地(平地)のキャンプ場を選ぶと寒さがやわらぎます。
就寝時は厚手のスウェットやフリースの上下、ヒートテックはマスト!
もちろんテントはしめきり、冬用ダウンシュラフ(マミー型)で寝るのが良いでしょう。
とはいえ冬用ダウンシュラフはとても高額なので、持っていない方は電源サイト+電気毛布の組み合わせが最強です。
また、子供と一緒に寝ると彼らは体温が高く暖かく眠れますよ。我が家では「人間ゆたんぽ」と呼んでいます(笑)
最低気温5度~10度未満のキャンプ/持参物
- ヒートテック+ロングTシャツ+トレーナーでレイヤードする
- フリースの上着などしっかり防寒できるもの
- ダウンジャケット
- 2ルームテントなど中に籠もれるテント
- 寝袋(3シーズン用or冬用ダウンシュラフ)
- 寝袋が3シーズン用の場合は毛布
- 寝袋が3シーズン用の場合は電気毛布
- 石油ストーブ
- 湯たんぽ
- カイロ
最低気温5度未満(12~2月など真冬)
暖房器具はマストです。
日中もずっと外にいると寒く、中に籠もれる2ルームテント+石油ストーブがなければ厳しいでしょう。
命のためにも、ポータブル電源がないのであれば電源サイト+電気毛布(またはホットカーペット)で寝るのがベストです。
我が家は昔、2ルームテントも石油ストーブも持っていない頃にオープンタープ下で氷点下キャンプをして、昼も寒すぎて「何しにきたんだろ?」ってなったことあるよ…!
暖房器具や高額な冬用ダウンシュラフなどそれなりの装備が必要な冬キャンプなので、初心者にはややハードルが高い季節といえます。
幕外では日中からダウンが必要!
テント内で適切な換気を行ったうえで石油ストーブを使用した場合、外と比べれば5~10度高くなるため、テント内ではダウンまで着なくとも過ごせます。
しかし外は真冬ですからダウンは必須!
この季節は上着だけでなく、脚にも寒さがしみてきます(笑)。
厚手の裏起毛・裏ボアパンツの他、中にヒートテックタイツなども重ね、下半身もしっかり防寒しましょう。
ヒートテックも、「極暖」や「超極暖」などにするのが◎!
ちなみにわたしは、数年前に「電熱ベスト」と出会ってからというものキャンプ時に欠かせません。
\マジで快適だから一度試してみて!笑/
ホッカイロや湯たんぽなど、電源に頼らない防寒対策も◎
日中も貼るタイプのカイロを背中や肩甲骨の間、お腹などに貼っておくとかなり違います。
また、焚火の時にも風防をするなどしてこちらにしっかり熱が伝わる対策をすると、より暖かく過ごせます。
就寝時は厚手のスウェットやフリースの上下、ヒートテックは「超極暖」、パンツの下にはヒートテックタイツなどの重ね着を!
引き続き、冬用ダウンシュラフがない場合は電源サイト+電気毛布の組み合わせを推しますが、湯たんぽもあると足元からシュラフ全体に熱が伝わり、朝まで暖かく眠れますよ。
すでに自宅などで使用している湯たんぽがある場合は別として、新たに買うなら湯たんぽはマルカ一択。
中にお湯を入れたまま直火OKなのでキャンプ場で扱いやすいですし、IHヒーターでも使用できるので自宅でも便利です。
\湯たんぽを新たに買うならマルカ一択/
最低気温5度未満のキャンプ/持参物
- ヒートテック+ロングTシャツ+トレーナーでレイヤードする
- フリースの上着などしっかり防寒できるもの
- 裏ボアパンツの下にヒートテックタイツ
- ダウンジャケット
- 2ルームテントなど中に籠もれるテント
- 寝袋(3シーズン用or冬用ダウンシュラフ)
- 寝袋が3シーズン用の場合は毛布必須
- 寝袋が3シーズン用の場合は電気毛布必須
- 石油ストーブ(+一酸化炭素計測器)
- 湯たんぽ
- カイロ
- 焚火台の風防
【季節・気温別】キャンプの服装まとめ
いかがでしたか?
真夏は暑い!真冬は寒い!っていうのはまだ分かりやすいですが、寒いのか涼しいのかよく分からない、寒暖差も激しい春や秋のキャンプでは服装選びが難しいです。
これまでアウトドア経験があまりない人は特に、「5月は暖かい」「10月は涼しい」など、日中の快適温度でイメージしがちだったりもします。
通常、人間って夜は家の中にいるからね…!
そう、キャンプ場の夜は「イメージしている季節の温度」より寒いものとして
この記事が、シーズンごとの服装や暖房装備などの参考になれば幸いです◎
- 暑い時期には高地、寒い時期には低地のキャンプ場を選ぶ
- 「何月だから」ではなく「キャンプ予定日の最低気温を軸に」服装を選ぶ
- 「使わないかもしれないけど」念のため防寒着は1枚多めに持って行く(心の保険のためにも)
- 就寝時にはストーブを消す
- なんだかんだ「実家の毛布」は最強に暖かい
- 気温差に対応するためには「レイヤードスタイル」が基本
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