完母をあきらめようとしているお母さんへ

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こんにちは!授乳が趣味のあいぽんです。

この記事を読んでくださっているあなたは、母乳育児に疲れてきていますか?

そろそろ母乳母乳とこだわるのをやめようか、と思っている頃でしょうか。

わたし自身は、母乳育児にとらわれ続けた結果、ふたりの子供を完母で育て、こんなブログまで書いている身ですが

世の中のすべてのお母さんに母乳育児を押し付ける気持ちはまったくありません。

この記事では、わたしの母乳育児についてのとりとめもない思いをつづっていきたいと思います。

長文記事になってしまいますが、完母を目指すことをあきらめかけているあなたに思いが届けば嬉しいです。

ぜひ最後までお付き合いください!

こんな方に読んでほしいです
  • 今まさに、母乳育児をやめようか悩んでいる人
  • ミルクを与えることへの罪悪感がぬぐいきれず、苦しんでいる人
  • 自分なりに「完母」を目指そうと頑張ってきたけど、もう疲れてしまった人
もくじ

お母さんと赤ちゃんの笑顔のための選択

赤ちゃんが上手に飲めない。

頻回授乳を頑張っているのに、母乳量が増えない・・・。

小児科医が基準にしている体重増加(1日30g)をクリアする必要はないと個人的には思いますが、赤ちゃんの体重増加はお母さんにとってどうしても気になるもの。

せっかく「赤ちゃんのために」と頑張っているのに母乳育児が軌道に乗らず、「おっぱいが出ないの?」などの心無い言葉に傷ついたり、「母乳?ミルク?」と聞かれるだけでも(もはや相手に悪意などなくても)胸がチクチクしてしまうことがあるでしょう。

多くのお母さん(あなた)が苦しんでいるのは、あなたが何よりも誰よりも赤ちゃんを想っているからこそなのです。

周りはあなたほど、赤ちゃんの栄養源が母乳なのかミルクなのかについて、深く考えていないし気にしてもいません。

あなたが苦しいのは、あなたが赤ちゃんの栄養について誰よりも考えているからです。

「母乳育児じゃないと認められないような風潮」など、この令和の世の中に存在しません。

でもあなたは、「母乳で育てることは良い」ことと知りながら、母乳育児をやめようとしている自分に対して、「良いとされていることをやめようとしている母親」と自分で烙印を押し、苦しんでいませんか。

あるいは、「母乳で育てられない」と自分自身を欠陥品のように思い込み、つらくなっていませんか。

母乳で育てたいという思いはとても素晴らしいものですが、それにこだわりすぎて、お母さんから笑顔がなくなってしまっては元も子もありません。

医学的な理由があって、一度も母乳を与えない選択をするお母さんがいます。

それは、お母さんと赤ちゃんのための素晴らしい選択です。

自分と赤ちゃんが笑顔でいるためにミルク育児を選択すること・・・それもまた、お母さんと赤ちゃんのために素晴らしい選択をしたといえます。

「完全」であることにとらわれすぎないで

「完母への道!」なんてタイトルの記事を書いているわたしが言うのもおかしな話ですが、どうしてわたし達は、「完母であるかどうか」「完全であるか、そうでないか」という二者択一で考え苦しむのでしょう。

(それを言ったらわたしも、息子のときは生後1ヶ月半まで混合栄養でした)

母乳育児=完全母乳、ではない

「母乳で育てる」というのはなにも、「完母であるかどうか」の二者択一の問題ではありません。

病院で1ccもミルクを飲まなかった赤ちゃんなど、この令和の世にいるのでしょうか?

真の意味での完母の赤ちゃんなど、いないに等しいのです。

小さじ一杯の母乳には、菌を殺す細胞が300万個も含まれているといいます。

1日にほんの少しの母乳を飲むだけでも、赤ちゃんにとって貴重な経験です。

生後6ヶ月まで母乳のみで育った赤ちゃんは、混合栄養またはミルクのみで育った赤ちゃんよりも、2歳までに感染症にかかるリスクが43%減少します。

しかしながら、母乳を与えられたことが「一度でもある」赤ちゃんは、「一度もない」赤ちゃんよりも、それらのリスクが33%減少するのです。

混合栄養でも、「母乳を飲ませ続ける」ことで赤ちゃんの健康への恩恵は大きく異なります。

完全に断乳するその日まで、1日たった1回でも母乳を与えることで、あなたの我が子への想いは、免疫という大きなパワーとなり赤ちゃんに届きます。

あなたの選択は赤ちゃんのための選択

体重をしっかり増やして大きく育ってほしい。

空腹で泣き続けるのはかわいそう、お腹いっぱいになって満足してほしい・・・

そんな気持ちは母親として当然のものです。

どうかミルクを足すことに、それ以上罪悪感を持たないで、苦しまないでほしいです。

母乳母乳と頭の中がいっぱいになる毎日からサヨナラしたい!

それによって、お母さんが笑顔になれるのならそれもよし。

ミルクは足すけれど、頑張れるところまで母乳をあげ続けたいと思うなら、もちろんそれもよし!

母乳育児については、自分がどこまで頑張りたいかどうか、自分を尊重してあげれば良いと思います。

これは本当に個人差があると思います・・・

わたしのように、夜中つらくても日中ずっと上半身裸でも、とにかく頑張りたい!授乳が趣味!みたいな人もいれば、
ミルクで分かりやすく管理してストレスの少ない育児がしたい!という人もいるはず。
お母さんの笑顔は赤ちゃんの笑顔につながりますから、自分の選択を尊重してあげてくださいね。
育てるのは自分・・・なんだから!

お母さんが我が子を想い、我が子のためにした選択はどれも正しく、胸を張れることです。

この小さな命と毎日向き合い、毎日守っているのですから。

今のあなたは、些細な事でも一層ネガティブに受け止めてしまうと思いますが、きっとそれは、産後のホルモンバランスの乱れのせいですよ。

大丈夫!数ヶ月したら「あれはなんだったんだろう?」って思う日が来るから不思議です。

お母さんを取り巻く世の中に願うこと

わたしなんかが、母乳育児について世の中に何かを願うこともおこがましいですが・・・

自分自身の産後の経験から、「こんな世の中になったらいいな」と思う理想があります。

わたしは、とにかく母乳で育てたくて頑張っている側だったので、「母乳が出ないの?」と言われることよりも、「ミルクにしたらいいのに」と言われることがつらかったです。

多くのお母さんが、出産前は「できれば母乳で育てたい」と思っているはずです。

それが(自分にとって大切なことが)「できないかもしれない」と思い、不安や落胆、困難を感じることがあります。

でも、ほかの様々なこともそうであるように、困難は乗り越えるコツや方法があるはずなのです。

そのための情報が広く、いろんな人に(お母さん以外の人にも)シェアされて、助けを必要としているお母さんに容易に届くようになったらいいなと思います。

育児書にはこう書いてあるけど・・・
  • 出産直後からお母さんと赤ちゃんが一緒に過ごして、赤ちゃんが欲しがる時に欲しがるだけ授乳すること。
  • 職場復帰後も母乳育児が続けられるように、職場や保育園が支援すること。

実際問題、現実はそうはいきません。

まだまだ多くの病院が母子別室ですし、断乳するまで育休が取得できる職場はそう多くありません。(保育園に入園できず育休を延長する場合を除く)

決して、「母乳で育てるか、ミルクで育てるか」の問題ではなく、母乳で育てたいと思うお母さんが母乳で育てられる社会に、混合やミルクで育てたいと思うお母さんが、自分を責めたり苦しんだりすることなく、その選択ができる社会に・・・

すべての選択が尊重される世の中になったらいいな、と願っています。(誰や)(何目線)

何目線か分からんけど、母乳育児をストレスに感じるお母さんが1人でもラクになれたらと願いつつ、今日はこのへんで筆を置きたいと思います。

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