さてさて、完母シリーズも前置きが長すぎておりますが、ここでやっと息子を産んでからの話に入っていきたいと思います!(←遅
息子を出産後、入院中での話
今回は母子別室だった
息子を産んだ産院では、母子別室となっていて(引っ越しをしたため娘の時とは違う産院でした)、授乳時は授乳室にて、入院中のお母さん達みんなで集まってというスタイルでした。
出産翌日から授乳スタート。
授乳時間は「だいたい3時間おきくらい」とゆるめに決まっていて、授乳時間になると病室の電話が鳴って授乳室への集合がかかる、というシステムです。
娘の時、扱い方がよく分からない新生児といきなり同室になって不安だらけの入院生活を送った経験から、今回の母子別室制度に、最初は
なんかゆっくりできそう♡
と、2人目ということもあってか余裕ぶっこき系でした。
が、この母子別室というのがその後のわたしを悩ませることになろうとは・・・。
授乳時、息子はいつも寝ていた
授乳時間を知らせる電話が鳴って授乳室に行くと、ギャーギャーと赤ちゃんたちの泣き声が鳴り響く中、毎回1人だけスヤァとガン寝している赤ちゃんがいました。
それがうちの息子でした。
本当にいつ授乳に行っても、常に寝ていました。
周りがあんなに騒がしい(みんなお腹が空いたと泣いている)のに、ビクともせず寝ている・・・。
そしてもちろん、
授乳を開始しようとしても常に寝ている。一切飲む気なし。
抱いて乳ポロンしても、なんとか乳首をくわえさせようとしても、足の裏やお腹を強めにくすぐっても
スヤァ・・・
リアルに、入院中は息子が泣いてるところをほぼ見たことがありませんでした。
寝てるから飲まない
ずーっと寝てるから、当然ですが毎回哺乳量はゼロ。
この産院でも娘の時と同様、母乳を飲ませる前と後で体重を計って記録し、足りない分のミルクをもらって飲ませる方式。
他のお母さん達は、看護師さんと
「25g飲んでました」
「じゃあミルク20g足しましょう」
のようなやり取りをしていましたが、わたしは毎回毎回0g。
ミルクをもらいに行く時、看護師さんにゼロって言うのが嫌すぎてたまりませんでした。
経産婦だから大丈夫と思われる
ちなみに、息子が生まれた日、この病院では10人の赤ちゃんが誕生しておりまして。
普段は平均2~3人らしいので、この時は「めちゃくちゃ生まれた日!」という感じだったそうです。
なので授乳室は、普段よりもお母さん達でいっぱい。
わたし達の前後の日に生まれた赤ちゃんももちろんいるわけなので、毎日授乳室では15~20人くらいのお母さん達で授乳タイムを過ごしていました。
そこで起こるのが、
フォローする看護師が足りない問題。
被害妄想の入る言い方でいくと
経産婦差別。
↑勝手に命名
「あいさんは2人目ですね。上のお子さんは、混合だったの?完母だったの?」
「完母でした・・・」
「そう!じゃあ大丈夫ですね」
待って!!
大丈夫じゃないの
行かないで
楽勝で完母になったわけではないの!!
しかもあの頃より乳首がサイズアップしてさらに大変なんだ!!
(突然の告白)
かなりの人数の中、看護師の数が限られる中、やっぱり優先されるのは勝手が分からない初産のお母さん。
そりゃそうだ。
2人目以降で、しかも上の子を完母で育てたんなら、授乳はもう大丈夫でしょ、と思われても仕方ない。
でも、ほんとコレが辛かった~~~~・・・
初産の人にも追い抜かれていく
直母の後で、毎回ゼロと言いに行く。
経産婦なのに・・・という劣等感。
最初のうちは看護師さんも、「まだ赤ちゃんも生まれて1日だもん、徐々にね」
という決まり文句で励ましてくれるのですが
1日、また1日・・・と経って退院日が近付いてきても、ゼロ記録を更新しまくり。
看護師さんも最後の方はなぐさめる言葉が浮かばないのか、黙ってミルクを渡してくれるようになりました(笑)。
初日や2日目くらいまでは他にもゼロ仲間がいたのですが
(決して仲間ですね的な雑談があったわけではなく、哺乳量の記録用紙を盗み見ただけです)
だんだんゼロ仲間はいなくなり、初産の人もそこそこ飲ませられるようになっていってました。
そんな中わたしは、もうツラすぎて
って裏声でめっちゃ明るく歌ってみたら、看護師さん聞こえなかったのか、華麗にスルーされました。
(心で泣いています)
退院前日に看護師さんに言われた、キツいひとこと
退院前日のこと。
わたしのおっぱいは、息子にまったく飲んでもらえていないことから、岩のようにガチガチになり、眠れないほどの激痛を伴うように・・・。
いっさい飲めてないけど、一応母乳はつくられてるんだ・・・へぇ。
本当に痛くて痛くて・・・
痛いわりに搾乳しても10ccとかしか搾れなくて、なんそれ。って思いましたが。
経産婦だからなのか、ずっと直母量ゼロなのにも関わらずまったく看護師さんに構ってもらえないので、ついに勇気を出して自分から看護師さんに声をかけました。
あのぅ・・・おっぱいが痛すぎて・・・
すると別の看護師さんが、マッサージをしてくれることに。
だがしかし!!
マッサージの痛いこと痛いこと。
拷問としか言いようがない・・・!
母乳マッサージは、娘の時に桶谷式母乳相談室の先生にしていただいた時の全然痛くない、むしろ心地よいイメージが強すぎて
本来(っていう言い方は適切じゃないかもしれないけど)の母乳マッサージとは痛いものだということをすっかり忘れていました。
そしてマッサージを受けながら看護師さんに言われたひとこと。
う~ん、このおっぱいでは、かなり難しいかもね。しかもあいさんの乳首、飴玉みたいに硬いし、これじゃ赤ちゃん吸えないよ。もういっそのこと、母乳じゃなくてミルクがいいかもね。
ガビガビーーーーーン!!!
たぶんその看護師さんは、無理しなくていいよ、ミルクにしたらいいじゃない、っていう意味で、わたしを楽にしようと言ってくれたんだと思いますが
無理したい人だっているんです。
そして、
わたしは無理したいんだ。
無理してでも母乳にこだわりたいんだ、わたしというやつは。
と、自分の気持ちを再認識。
再認識したものの、本当に退院するその日まで直母量はゼロのままだったのでした。
息子がうまく飲めなかった理由
息子が母乳を飲まない(飲めない)理由はいくつかありました。こんな感じです。
- わたしの乳首が授乳期のお母さんの平均の1.5倍くらいありそう。
(当社比でも1.5倍)←誰得情報 - そして特に、左側が扁平気味(大きさだけでなく形まで飲みにくそう)
※左側は扁平なうえに直径も右より大きめで、考えただけでも吸いにくそう!!涙 - 母子別室で、赤ちゃん主導の授乳ではないため、授乳時間に息子がおっぱいを欲していない(寝ている)ことが多かった。
- まったく飲めていないにも関わらず、時間が来たら(片側それぞれ5分ずつ×2クールと言われていたので、だいたい20分くらい経過すると)機械的にむるくを足すという方式だったので、
・20分トライ後強制ミルクでお腹いっぱいになりまためっちゃ寝る
↓
・次の授乳もめっちゃ寝てる(③に戻る)
以下ループ
という悪循環が生まれていた
この時、ミルクの量をもっと控えめにして、足りずに泣くたびにおっぱいを吸わせていれば、飲むスキルも上がっていくし、私の母乳製造所の機能も上がって行ったのではと、今は思います。
(赤ちゃんの体重増加のために母乳がまったく飲めていないなら最低限必要な量のミルクは与えるべきだと思っていますが、病院ではミルク缶に書かれている量を与える感じでした)
入院中、母子別室でゆっくりできたのは確かに良かった。
だけど、この1週間どうでもいいラクをしたばっかりに、退院後の1ヶ月がよりしんどくなったことは明らかでした。
とにかく吸わせることが大事で、母乳は本当に最初が肝心なのに
この世に生まれて1週間、直母でまったく飲めずに、哺乳瓶のラクさしか経験してないんです。
幸先悪すぎ!!
滑り出し悪すぎ!!
だって・・・吸わせたくても寝てたから。
起きてほしくても、ミルクがっつり飲んでるせいで起きないから。
起きてる時に授乳したくても、呼ばれた時に授乳しに行くスタイルだったから・・・。
いやぁホント、新生児のミルクパワーすごすぎ。
さてさて、こうして最後まで直母量ゼロ、看護師さんにまでダメおっぱいの烙印を押され、息子は寝てばかりでやる気なし、と
かなり大きなハンデを背負って退院し、実家での里帰り育児がスタートしたのでした。